先進的窓リノベ2024の制度概要が公表されました!
かつてない規模で実施された住宅省エネ2023キャンペーンですが、令和6年度においても後継事業が実施されることが決定しており、各事業の制度詳細が続々と公表されています。2023年12月7日に窓のリフォームに最大200万円が補助される先進的窓リノベ事業の制度詳細が公表されましたので、令和5年度との違いや、いつからいつまでに実施した工事が対象になるのか、どのくらい補助されるのか等について解説いたします。
弊所では、令和5年度より先進的窓リノベ事業やこどもエコすまい支援事業の申請サポートを行ってまいりましたが、令和6年度も引続き事業者さまのサポートを行ってまいります。申請は2024年3月下旬から開始となりますが、2023年11月2日以降に着工した工事は補助対象となります。来年度の申請に向けたご相談を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
目次
先進的窓リノベ2024制度概要
〈住宅省エネ2024キャンペーン制度概要〉
子育てエコホーム (旧こどもエコすまい) | 先進的窓リノベ | 給湯省エネ | 賃貸集合 給湯省エネ | |
---|---|---|---|---|
対象対象 | 子育て・若者世帯の新築 断熱改修/エコ住宅設備 等 | 窓の断熱改修 | 高効率給湯器の 購入・リース | エコジョーズ エコフィール |
補助金額 | 新築:80〜100万円/戸 改修:20〜60万円/戸 | 最大200万円 | 10万円〜20万円 | 追焚なし:5万円 追焚あり:7万円 |
対象工事 契約期間 | 契約時期は問わない | 契約時期は問わない | 契約時期は問わない | 契約時期は問わない |
対象工事 着工期間 | 2023年11月02日以降 | 2023年11月02日以降 | 2023年11月02日以降 | 2023年11月02日以降 |
予算額 | 2100億円 (国土交通省) | 1350億円 (環境省) | 580億円 (経済産業省) | 185億円 (経済産業省) |
先進的窓リノベ2023からの主な変更点
変更点1:1窓あたりの補助額が変更
内窓の設置については補助額が一律減額、戸建住宅・低層住宅の”はつり工法”は減額、
その他の工法については増額となりました。
変更点2:ドア改修も条件付きで対象に
これまでドア改修は先進的窓リノベにおいては対象外でしたが、窓の改修と同一契約内で断熱性能の高いドアに改修する場合に限り補助対象となりました。ドアについても窓と同様に、事務局に対象製品として登録された製品に限ります。
内窓設置に係る補助は減額となりましたが、それでも非常に多くの補助が受けられる制度が継続されることとなりました。 補助金制度は年々改悪されていくことが多いですが、省エネ関連分野は政策的にも重点的に支援されている分野でもあり、より使い勝手が良いように制度が見直されていますので、この機会に積極的に活用しましょう。
先進的窓リノベ2024の制度概要
変更点は上述の通りであり、その他は概ね前年度の内容を踏襲した内容となっていますが、申請を行うに当たって必ず確認しておくべき内容や要件について解説いたします。
- 補助対象事業
住宅所有者等が支援事業者として登録されたリフォーム事業者に工事を発注して実施する、事務局に製品登録された製品により行う断熱窓への改修(リフォーム)工事が本事業の対象となります。
住宅所有者等には、法人を含む住宅の所有者、居住者又は管理組合・管理組合法人をいいます。住宅の改修であることが必要であり、事務所等の改修は対象外となります。
また、工事請負契約等が結ばれない工事は対象外となりますので必ず契約等を締結して工事を実施しましょう。
- 補助対象期間
令和5年11月2日以降に対象工事(断熱窓への改修を含むリフォーム工事全体)に着手し、令和6年12月31日までに工事が完了するものが対象となります。
ただし、予算消化または12月31日のいずれか早く到来する期間内に申請を行う必要があります。ちなみに令和5年度は2023年12月11日の本記事執筆時点で、戸建住宅:85%、集合住宅:96%の予算が消化されていますので、早めに申請することをおすすめいたします。
- 改修後の窓の性能
改修後の窓の性能が、対象住宅の種類に応じて下表の熱貫流率の基準を満たすものについて補助金が交付されます。また、申請する際には、対象工事に関する性能証明書等が必要になります。
住宅の種別 | ガラス交換 | 内窓設置 | 外窓交換 (カバー工法) | 外窓交換 (はつり工法) |
---|---|---|---|---|
戸建住宅及び 低層集合住宅 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 |
中高層集合住宅 | Uw1.9以下 | Uw1.9以下 | Uw2.3以下 | Uw1.9以下 |
- 補助額
対象製品のグレードとサイズに応じ定額補助。
複数回の申請を行う場合でも、1戸あたりの補助上限額は2,000,000円で、1申請における補助額合計が5万円未満の場合は申請できません。
- 事業全体の流れ
リフォーム事業者が本キャンペーンに参加するためには事務局に事業者登録を行う必要があります。住宅省エネ2023キャンペーン参加者は辞退する場合を除き継続参加するものとして取り扱われます。令和6年度から参加する予定の事業者はまずは事業者登録を行いましょう。
その後住宅所有者等と工事請負契約を締結し、工事完了後に事業者が所有者等を代行して事務局に交付申請を行います。補助金は全額を所有者に還元することを条件に事業者に交付されます。
〈事業全体の流れ〉
- 工事の流れと申請の流れ
工事請負契約に含まれるいずれかの工事に着手した段階で予約申請を行うことが可能です。予約申請を行うことで予算が3ヶ月間確保されますので、予約申請を行うことをおすすめいたします。工事着手は補助対象の工事でなくても可です。予約申請は通常2種間程度で審査が完了しているようです。
工事完了後、工事完了後の写真や工事内容に応じた性能を証明する書類を添付し、交付申請を行います。交付申請の審査は1〜2ヶ月程度期間を要します。
〈工事の流れと申請の流れ〉
住宅省エネ2023キャンペーン参加者の取扱いについて
住宅省エネ2023キャンペーンの登録事業者は、原則、後継キャンペーンに参加する希望を有するものとして取り扱い、継続参加ができるものとされる予定です。
時期は未定ですが、登録事業者の統括アカウント及び担当者アカウントの利用者に対して、後継キャンペーンのアカウントがそれぞれ発行され、登録情報の一部が引き継がれる予定となっております。
- 継続参加を希望しない登録事業者は、統括アカウントから辞退が可能。
- 所定の期日までに辞退の申告がない登録事業者は継続参加の意思があるとみなされる。
- 継続参加においても、後継キャンペーンの登録事業者として登録を完了するには、後継キャンペーンの要件を満たし、登録申請書を提出する必要がある。
- 各後継事業等の交付申請は、当該事業者登録の完了後に行うことができる。
▶︎よくある質問が公開されています:https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp/assets/doc/faq_touroku_continuation.pdf
相談の流れ
お問い合せ
まずはお問い合わせください。工事内容や工期等をお知らせください。
オンライン・メール打ち合わせ
お打ち合わせさせていただき、要件の確認やスケジュール・費用感の確認等を行います。
ご契約
お打ち合わせにより当事務所にお任せいただける場合は契約を締結いたします。
必要書類収集・申請書作成
必要書類一覧や注意点を記載したチェックリストを共有いたします。必要書類や工事情報・顧客情報をご記入いただき、送付をお願いいたします。
予約申請・交付申請・補正対応 等
書類が揃いましたら申請を行います。補正対応や期日管理もお任せください。
申請にお困りの事業者さまのサポートを行なっております
住宅省エネ2023キャンペーンの審査状況について、現状審査は概ね滞りなく行われており、交付申請は4週間程度、予約申請は2週間程度で審査が完了している状況です。不備訂正が必要である場合は審査完了までに期間を要しますので、不備なく申請を行えるよう手引きを確認して正確に申請を行うようにしましょう。
本キャンペーンの申請には膨大なボリュームの申請の手引きを確認し、多くの書類や写真の準備等が必要になります。専門家に申請サポートを依頼することで、これらの事務手続きが大幅に軽減でき、正確な申請が可能です。弊所ではリフォーム業者様の申請サポートサービスを提供しておりますので、申請にお困りの事業者様はお気軽にお問い合わせください。
申請準備は早めに行いましょう
こどもエコすまい支援事業は、2023年9月28日に約1700億円の予算を全て消化し事業終了となりました。前年度より補助対象や補助額が拡大し大幅に利便性が向上したため、前年度を上回るペースで6ヶ月を待たずしての終了となるなど、注目度が高くすぐに予算を消化してしまう補助金です。今年度は制度を活用されなかった事業者さまも、来年度に向けて早期に準備をしておきましょう。
行政書士に申請サポートを依頼するメリット
補助金の申請は、事業計画策定や必要書類の準備、採択後も交付申請や実績報告等の多くの手続きがあり、非常に煩雑です。補助金申請に関する豊富なノウハウを持ち、手続きに精通している専門家にサポートを依頼することで自社の負担を大幅に軽減することが可能になります。サポートを依頼するメリットは、以下のような点が挙げられます。
- 申請書類の作成や提出手続きに関するアドバイスを受けられる
- 申請書類の不備や誤りを防ぐことができる
- 事務負担が大幅に軽減できる
行政書士に依頼することで、補助金の申請がスムーズに進められたり、不備や誤りを防ぎ、採択確率を高められるようなアドバイスを受けることができます。 当事務所は補助金申請サポートを専門としており、申請に必要な情報を提供させていただき書類作成や手続きをトータルでサポートいたしますので、申請にかかる手間を削減することができます。補助金申請が初めてでどういう手続きがあるのかわからない方や、申請書の書き方がわからない方に対して手厚くサポートをいたしますのでお気軽にお問い合わせください。