令和6年度東京都のリフォーム補助金の概要が公表されました!既存住宅における省エネ改修促進事業(クール・ネット東京)
目次
既存住宅における省エネ改修促進事業(クール・ネット東京)とは
本事業はクール・ネット東京が実施する、東京都に住宅を所有する方が行う断熱化リフォームに最大140万円(補助率1/3)を補助する制度です。令和5年度から令和9年度において、都内にある既存住宅に設置されている窓・ドアの断熱改修、及び断熱材を設置する方に対して、その経費の一部を助成し、省エネに優れ、災害にも強く、健康にも資する断熱・太陽光住宅の普及拡大を進めていくことを目的とする制度で、予算額は令和5年度分で496億円もの巨額の予算が措置されています。
似たような制度で併用可能である先進的窓リノベでは事業者登録および登録製品の導入が要件となりますが、同制度では事業者登録は不要、窓・断熱材は登録製品の導入、ドアは熱貫流率が3.49 W/(㎡・K)以下であることが要件となります。
断熱化リフォームに多くの補助が出る省エネ改修促進事業ですが、令和6年度において、補助対象や上限額が拡充して実施される見込みであることが公表されました。本記事では、令和6年度からの変更点や申請の流れについて解説いたします。
令和5年度事業の受付期間等・令和6年度事業の概要及び今後の予定について
弊所では、令和5年度より省エネ改修促進事業と先進的窓リノベ等の併用をご提案させていただき、多くの事業者さまの手続きのお手伝いを行なってきた実績がございます。令和6年度も引続きリフォーム事業者さまのサポートを行ってまいりますので、申請にお困りの方はお気軽にご相談ください。
令和6年度からの変更点
現時点で公表されている変更点は以下になります。
- 断熱材設置の上限額引き上げ
- 高断熱浴槽の設置が対象に追加
- 予算規模:約683億円(令和5年度496億円に令和4年度の予算額と交付申請額との差分を加算した総額)
高断熱窓・ドアについては詳細は発表されていませんが、環境省が実施する先進的窓リノベにおいては、令和6年度より内窓設置に係る補助額が減額、一部工法は増額されているような状況です。
事業スケジュール
- 令和6年度事業の要綱公開
- 令和6年5月中旬
- 事前申込受付開始
- 令和6年5月末頃
- 令和6年度事業 交付申請兼実績報告 受付開始
- 令和6年6月末頃
事前申込と適用される年度にご注意
本事業への参加は原則、工事請負契約締結前に事前申込が必要ですが、令和6年4月1日から令和6年度事業の事前申込受付開始日(受付停止期間)に契約締結、又は契約・工事完了された事業については、要件を満たすことを前提に令和6年度事業の助成対象とされる予定です。
また、令和6年3月29日までに事前申込を行った場合は令和5年度の制度が適用されますので、契約は令和6年度になったとしても事前申込を行った年度における助成内容が適用されることとなります。工事内容が窓・ドアのみであれば令和5年度の制度、断熱材や高断熱浴槽設置を含むものである場合は令和6年度制度の利用が良いかもしれません。基本的に補助金は年度を経るごとに補助額や補助率等の条件が改悪されていく傾向にありますので、早めの申請をおすすめしております。
住宅省エネキャンペーンとの併用は可能?
本事業では国及び他の自治体(区市町村)等の補助金との併用が可能です。ただし、本事業以外で都、もしくは公社、または区市町村が実施する都の資金を原資とした補助で、本事業の助成対象経費が重複するものは併用できません。交付申請兼実績報告時に各事業、各自治体等から発行される交付額確定通知書(写し)の提出が必要です。
補助制度 | 併用可否 |
---|---|
先進的窓リノベ事業 子育てエコホーム支援事業 給湯省エネ2024事業 賃貸集合給湯省エネ2024事業 | ◎(補助対象が重複する場合も併用可) |
都の資金が充当されていない制度であれば、補助対象が重複する場合も併用可能ということになります。制度上先進的窓リノベ×都道府県×市区町村の補助金を三重取りすることも可能ですし、弊所にて申請実績もございます。
窓の断熱リフォームに最大200万円補助される先進的窓リノベと本制度の併用は特に相性が良くおすすめの制度です。断熱材やドアは子育てエコホーム支援事業の対象ですが、こちらも併用可能です。
補助金はいろいろな制度を併用することで効果を最大化することができますが、併用可能であることは意外と知られていないかも知れません。弊所ではその他併用可能な制度のご提案等を行なっておりますのでお気軽にご相談ください。
先進的窓リノベ事業との相違点
①1つ以上の居室の全ての窓について高断熱窓設置が要件
1つ以上の居室において、全ての窓について、高断熱窓を設置することが要件となります。1つ以上の居室の全ての窓を改修すればその他の居室の一部の窓を改修する場合でも申請可能です。
※外気に接する窓について、高断熱窓を設置すること(外気に接していない窓は、助成対象外)。
※最低、1つの居室の全ての窓を改修すること。1居室の全ての窓改修と同時に他の居室又は廊下、玄関その他の非居室(以下「その他の部屋等」という。)の改修を行う場合、その他の部屋等の窓は1枚以上の改修で構いません。(浴室、トイレ、キッチン、洗面所、納戸等は1居室の要件を満たす居室には該当しない。)
※一窓単位で申請すること。一窓の中に改修しないガラスがある場合は、その窓は助成対象外。
②助成額・助成率の算定方法
先進的窓リノベは性能とサイズにより定額補助される制度ですが、本制度は助成対象経費の1/3が上限となります。
他の制度と併用する場合、下記計算式により計算し申請を行います。
【助成額】
<戸建住宅> 1住戸当たり1,000,000円
<集合住宅> 1住戸ごとに1,000,000円
【助成額の計算方法】
<先進的窓リノベ事業以外の国からの補助金と併給する場合>
(助成対象経費×2/3)-(本事業と重複する国補助金の額)
<先進的窓リノベ事業と併給する場合>
(助成対象経費×5/6)-(本事業と重複する国補助金の額)
【助成対象経費の計算例】
助成対象経費120万円 / 先進的窓リノベを100万円受給している場合
(120万円×5/6)-100万円=20万円
本事業の補助額は併給しない場合、120万円×1/3=40万円ですが、併給する場合は上記計算式により控除し、低い方の金額が上限となります。
先進的窓リノベと併用する場合の申請の流れ
事前申込【東京都】
工事請負契約前に事前申込が必須となります。
工事請負契約締結
対象となる製品を選定の上契約を締結しましょう。
先進的窓リノベ交付申請
工事完了後、先進的窓リノベの交付申請を行います。
省エネ改修促進事業交付申請
先進的窓リノベの確定通知受領後、東京都へ申請を行います。
設備設置の契約・施工は”事前申込受付後”が条件となります。
事前申込は書面・電子の申請方法があります。
電子申請は基本情報の入力と見積書のアップロード程度のみのため10分程度で完了します。
相談の流れ
お問い合せ
まずはお問い合わせください。工事内容や工期等をお知らせください。
オンライン・メール打ち合わせ
お打ち合わせさせていただき、要件の確認やスケジュール・費用感の確認等を行います。
ご契約
お打ち合わせにより当事務所にお任せいただける場合は契約を締結いたします。
必要書類収集・申請書作成
必要書類一覧や注意点を記載したチェックリストを共有いたします。必要書類や工事情報・顧客情報をご記入いただき、送付をお願いいたします。
予約申請・交付申請・補正対応 等
書類が揃いましたら申請を行います。補正対応や期日管理もお任せください。
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