先進的窓リノベ事業2024をスムーズに申請するコツとは?
過去最大級の規模で実施された先進的窓リノベ事業ですが、令和6年度も予算額や補助対象等の範囲が拡大されて実施されることが公表されています。本記事では住宅省エネ2023キャンペーンにおいてリフォーム業者さまの申請をサポートしてきた経験から、先進的窓リノベ事業をスムーズに申請するためのポイントを解説いたします。
弊所では、令和5年度より先進的窓リノベやこどもエコすまいの申請サポートを行っており、多くの事業者さまの手続きのお手伝いを行なってきた実績がございます。令和6年度も引続きリフォーム事業者さまのサポートを行ってまいりますので、申請にお困りの方はお気軽にご相談ください。
目次
住宅省エネ2024キャンペーン制度概要
そもそも先進的窓リノベ事業とは窓の断熱リフォームに最大200万円が補助される制度で、国土交通省・環境省・経済産業省の三省連携事業(住宅省エネキャンペーン)に属する事業の一つです。住宅省エネキャンペーンの補助対象となる工事や補助額等は下記の通りとなっています。
子育てエコホーム (旧こどもエコすまい) | 先進的窓リノベ | 給湯省エネ | 賃貸集合 給湯省エネ | |
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対象対象 | 子育て・若者世帯の新築 断熱改修/エコ住宅設備 等 | 窓の断熱改修 | 高効率給湯器の 購入・リース | エコジョーズ エコフィール |
補助金額 | 新築:80〜100万円/戸 改修:20〜60万円/戸 | 最大200万円 | 10万円〜20万円 | 追焚なし:5万円 追焚あり:7万円 |
対象工事 契約期間 | 契約時期は問わない | 契約時期は問わない | 契約時期は問わない | 契約時期は問わない |
対象工事 着工期間 | 2023年11月02日以降 | 2023年11月02日以降 | 2023年11月02日以降 | 2023年11月02日以降 |
予算額 | 2100億円 (国土交通省) | 1350億円 (環境省) | 580億円 (経済産業省) | 185億円 (経済産業省) |
先進的窓リノベ2024をスムーズに申請するためのポイント5選
申請をサポートする中で事業者さまからよく聞かれた申請のお困りのポイントを5つまとめました。ここを確認しておくことで訪問回数や顧客とのやり取り等が減少し、申請がスムーズに進んでいきます。ひとつずつ詳しく解説していきます。
1.見積訪問時に全ての窓を採寸する
先進的窓リノベ事業は居室内のすべての窓を改修する必要はなく、1窓から申請が可能な制度です。そのため1部屋のみの見積依頼を受けることもよくあるかと思います。リフォーム後にその断熱効果から、「別の部屋も追加でリフォームしたい」という要望が出てくる可能性も多くあります。
そのような要望に迅速に対応するため、あらかじめすべての窓の採寸を行っておくことをおすすめいたします。事業者・発注者ともに採寸にかかる手間が一度で済み、双方にメリットがありますので、初回訪問時に今後の流れをご説明し、念の為すべての窓の採寸を行うことをおすすめいたします。
2.すべての窓の写真を多めに撮影する
事務局から指摘を受ける不備は写真に関するものがほとんどです。特に工事前写真が提出できないものは補助金が交付されない場合もありますので、多めに撮影しておくべきでしょう。
・窓にカーテンやブラインドがかかっている
・外気に接していることが確認できない
・写真に窓枠全体が写っていない / 欠けている
上記の指摘は特に多くありましたので、多めに撮影をしておきましょう。
3.工事請負契約書締結時に共同事業実施規約も同時に記入してもらう
顧客に記入してもらう書類は工事請負契約書及び共同事業実施規約の2種類となります。工事請負契約書を締結する際に、共同事業実施規約も持参してまとめて揃えておくとその後の申請がスムーズです。規約は各事業ごとに異なる様式を提出する必要がありますので、ワンストップ申請により複数制度に申請する場合は特に注意しましょう。
4.工事に着工したことがわかりやすい写真を撮影する
予約申請を行う場合は工事に着工したことがわかる写真が必要です。工事請負契約書に含まれる内容であれば、申請する工事以外の写真でも可です。工事に着工したことがわかることを写真で示すのは、実は意外と難しいものと考えております。
複数の写真を添付することも可能ですので、一番初めに完了する工程の工事前と工事後の写真を添付するのが最もわかりやすいと弊所では考えております。この方法で指摘を受けたケースはありません。
5.予約申請を行う
令和5年度から開始された制度のため、夏には予算が枯渇するなどさまざまな憶測が飛び交っていたり、内窓の納期が3ヶ月以上要するなど多少の混乱もありましたが、結局12月末まで実施されておりました。
令和6年度は内窓の補助額は減少しますが、カバー工法などは増額となり、予算総額も増加して実施されますが、どのような状況になるか不明ですので、予約申請を行うことを強くおすすめいたします。
予約申請を行う最大のメリットは、3ヶ月間予算が確保されることですが、個人的には事務局のチェックが入ることにより、取り返しのつかない不備の解消も可能であり、補助金が交付されないリスクを軽減できる点にあると考えております。予約申請→交付申請という申請が2回になるという手間は増えますが、必ず実施すべきでしょう。
先進的窓リノベ2023からの主な変更点
変更点1:1窓あたりの補助額が変更
内窓の設置については一律減額、戸建住宅・低層住宅の”はつり工法”は減額、その他の工法については増額となりました。マンションでもリフォーム可能であり、工事が短期間であることなどの気軽さなどで人気の”内窓設置”は減額となったものの、補助額としてはその他の補助制度と比較して大変大きいものとなっており、引き続き狙い目の制度となっています。
※外窓の上段は戸建・低層集合住宅、下段は高層住宅における補助額
〈カバー工法の補助額が増額〉
今回注目すべきは”カバー工法”の補助額が増加したことです。
内窓設置と比較すると費用や施工がやや大掛かりの工事にはなりますが、1窓あたり半日で施工できる製品もあります。内窓は既存窓枠の内側に設置するため、居住スペースが減少することや開閉が2回になり換気が面倒等というデメリットがあります。
カバー工法であればこのようなデメリットはなく、壁工事不要で住みながら最新の断熱窓に一新できるほか、窓のサイズや種類の変更も可能といったメリットがございます。 カバー工法の補助額は最大266,000円/枚であり、先進的窓リノベ2024での大きな注目ポイントであります。
変更点2:窓改修と同時に行うドア改修も補助対象に
これまでドア改修は先進的窓リノベにおいては対象外でありましたが、窓の改修と同一契約内で断熱性能の高いドアに改修する場合に限り補助対象となりました。ドアについても窓と同様に、事務局に対象製品として登録されたものに限ります。
ドア改修については費用が嵩む割に、こどもエコすまい支援事業のみ対象となっており最大40,000円の補助しか受けることができませんでした。令和6年度からは窓改修と同時であれば対象となる制度変更により、リフォーム提案の幅が更に広がることとなりましたので積極的に活用しましょう。
同じ住宅省エネ2024キャンペーンの子育てエコホームも併用可能です。浴槽やキッチン等のエコ住宅設備の改装は子育てエコホーム、窓・ドアの改修は先進的窓リノベを利用するといったような申請も可能です。
弊所では住宅省エネキャンペーン含むリフォーム・省エネ関連補助金の申請実績が複数ございます。
これまで補助金を活用したことがない、相談件数が多すぎて自社で対応しきれないといったお悩みを抱える事業者さまのサポートを行なっております。
省エネ関連分野は政策的にも重点的に支援されている分野でもあり、より使い勝手が良いように制度が見直されていますので、この機会に積極的に活用しましょう。
申請にお困りの事業者さまのサポートを行なっております
下記のようなお悩みを抱える事業者さま、行政書士に申請代行を外注しませんか?
- 補助金を活用したいが手続きが面倒
- 顧客にメリットとなる補助金を提案し、事業拡大を行いたい
- 事務手続きを行うリソースが不足している
これまで複数の事業者さまに弊所の申請代行サービスをご利用いただき、
事務手続きが大幅に軽減した
値引きではなく、適正価格での受注により収益性が向上した
といった課題の解決にお役立ていただいた実績がございます。
本キャンペーンの申請には膨大なボリュームの申請の手引きを確認し、多くの書類や写真の準備等が必要になります。専門家に申請サポートを依頼することで、これらの事務手続きが大幅に軽減でき、正確な申請が可能です。弊所ではリフォーム業者様の申請サポートサービスを提供しておりますので、申請にお困りの事業者様はお気軽にお問い合わせください。
相談の流れ
お問い合せ
まずはお問い合わせください。工事内容や工期等をお知らせください。
オンライン・メール打ち合わせ
お打ち合わせさせていただき、要件の確認やスケジュール・費用感の確認等を行います。
ご契約
お打ち合わせにより当事務所にお任せいただける場合は契約を締結いたします。
必要書類収集・申請書作成
必要書類一覧や注意点を記載したチェックリストを共有いたします。必要書類や工事情報・顧客情報をご記入いただき、送付をお願いいたします。
予約申請・交付申請・補正対応 等
書類が揃いましたら申請を行います。補正対応や期日管理もお任せください。